北海道・札幌の社会

小平町の漁船がとった魚を買い取り、その日のうちに販売するホクレンショップの取り組みが、昨年に続いて今年も始まった。通常より一日から半日早く店頭に並ぶため鮮度が良く、価格も安い。六月上旬まで行われる。

　新星マリン漁協（留萌市）とホクレンショップを経営するホクレン商事（札幌）が昨年から取り組んでいる。同漁協鬼鹿支部（小平町）の漁船がとった魚を買い取り、旭川と滝川の四店舗で販売している。

　刺し網漁で朝、水揚げされたカレイやヒラメ、カジカなどは漁港で氷漬けされ、昼に出荷。午後三時ごろ店頭に並ぶ。

　通常の流通では水揚げ後、産地のせり、翌朝の消費地のせりをはさむため、水揚げから店頭に並ぶまで一日から一日半かかる。規格外の小さな魚なども含めて買い取ってむだを省き、輸送には留萌管内の店舗に商品を配送する同社の輸送車を使って経費を削減。店頭価格は、通常より二割ほど安い。

　ホクレン商事の尾崎武志さんは「しけなどで漁がないこともあり、不安定な面もあるが、新鮮さが人気」と話す。三－六日は漁が休みのため、入荷はないという