北海道・札幌の社会

【帯広】帯広市による単独開催で二十七日に開幕するばんえい競馬の、新馬の出走資格を判定する本年度の第一回能力検査が十五日、帯広競馬場で行われた。「デビュー前から見守ることで、ばん馬により親しみを感じてもらおう」と初めて一般公開され、レース同様に重いそりをひいてコースを走る新馬に盛んな声援が送られた。

　能力検査はデビューを目指す二歳馬たちの登竜門。まだ合格していない三歳馬一頭を含め、昨年より五十五頭多い三百九頭が参加した。検査も本年度から帯広だけでの実施になったため、馬が集中したという。

　検査では、関係者がタイムや調教状況をチェック。多くの馬は力強く走り抜けたが、中には障害を乗り越えられずに関係者に引っ張られて上ったり、そりを外してもらい、引き返す馬もいて、観客らは「次こそは頑張れよ！」と激励していた。

　今回は二百七十八頭が合格し、二十七日以降、順次デビューする。検査は十月までに計九回行う予定で、不合格の馬も再チャレンジできる。

(北海道新聞引用)