北海道・札幌の社会

【南幌】バイオベンチャーのスリービー（空知管内南幌町）は、食用キノコのタモギダケから抽出したセラミド成分を活用した健康食品の開発に成功した。乾燥など肌のトラブルに悩む人を顧客と想定し、ドラッグストアチェーン「ツルハ」の全国五百五十店で十一月中旬から販売している。

　ツルハの自主企画商品（ＰＢ）「エムズワン」シリーズとして販売されている健康食品は「セラミド３０００」。六十粒入り（成人約一カ月分）一箱三千九百八十円。一粒に濃度５％のセラミドが三十ミリグラム入っており、初年度の販売目標を一万箱としている。

　セラミドは人間など動物の皮膚の角質細胞間を満たす脂質。北大先端生命科学研究院の五十嵐靖之教授らとのマウス実験の結果から、スリービーの抽出したタモギダケセラミドに皮膚炎のかゆみなどを抑える効果が確認され、スリービーがカプセルを小さめにして、子供でも飲みやすくするなどの工夫を凝らし、製品化にこぎ着けた。

　エムズワンの企画開発を担うウイング（札幌）によると、「セラミドは肌への効果で注目を浴びたコラーゲン、ヒアルロン酸に続く成長株」と期待する。来年二月ごろには、同ブランドからスリービーの抽出したセラミド入りの基礎化粧品も発売する予定だ。

　問い合わせはスリービー、フリーダイヤル０１２０・７８２・２７３へ。


(北海道新聞　引用)