北海道・札幌の社会

【伊達、室蘭】北海道電力伊達発電所（伊達市、火力）の重油漏れ検知装置の不正改造問題で、道は十一日、同市内と室蘭市内に設置されている油検知器変換送信器と受信器の緊急立ち入り検査を実施した。

　消防法に基づく検査で、道危機対策局職員に加え胆振支庁、室蘭市消防本部、西胆振消防組合消防本部（伊達市）の職員ら計九人が参加した。

　送信器は二十四基、受信器は六基で、計三十基。同社の室蘭送油所（室蘭市陣屋町）と伊達発電所を結ぶパイプライン（全長二十六キロ）に二百八十七基設置されている「微小漏油検知装置」のデータを集積し、同発電所の制御室に送信する。

　この日は道の担当職員らが北電側の案内で設置場所を訪れ、検知装置につながる配線などを点検。検知装置の作動状況を確認したほか、配線に不正がなかったかを調べた。

　前日の十日に五基の点検を終えており、十一日は伊達、室蘭市内の残る二十五基をすべて調べ、十二日までに調査結果をまとめる方針。

(北海道新聞引用)